硫黄島の旧島民が自由な帰島を求め、国土交通省に訴えを行った。81年続く強制疎開の終止符を願う彼らは、戦後の整備不足に憤りを示し、帰郷を望む声が今も残っている。
要約すると硫黄島の旧島民らが、東京の国土交通省を訪れ、81年続く強制疎開の終止符を求める訴えを行った。
彼らは「硫黄島帰島促進協議会」のメンバーであり、書類には「81年続く強制疎開に終止符を」とのメッセージが記されていた。
80年前のこの日、米軍が硫黄島に上陸し、旧日本軍と激しい戦闘が繰り広げられた結果、島民は本土へ疎開を余儀なくされた。
協議会の会長である麻生憲司さんは、戦後も国が帰島に必要な整備を行わないことに対し、強い憤りを示している。
彼の父親たちの世代が帰島を目指して活動してきたが、現在も自由な渡航が許されない状況が続いている。
硫黄島は1968年に返還された後、自衛隊が駐留し、米軍も訓練に利用してきたが、今後は鹿児島県の馬毛島に訓練が移転することが決定している。
麻生さんは、自由な立ち入りを阻む要因が少なくなる中で、「帰郷を望む人がまだ生きているうちに」との思いを強めている。
しかし、国交省は帰島を禁じる法的根拠はないものの、火山活動を理由に「定住は困難」との立場を崩していない。
多くの旧島民が帰りたいと願いながら亡くなっていく中で、麻生さんは「島の戦争は、まだ終わっていない」と訴え続けている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8255eb2c6b284740e9863f7106c8e6258757e49c