ホンダHP-Xのデザインを手掛けたディエゴ・オッティナが、自由な発想で革新を追求した過程を紹介。彼の視点から見たデザインの特徴や意図が明らかにされる。
オッティナは1941年にトリノで生まれ、自動車デザインの専門教育は受けていませんでしたが、彼の才能はジョヴァンニ・ミケロッティによって見出され、1970年にはピニンファリーナに移籍しました。
彼は若くしてフェラーリの初の4ドアモデルやテスタロッサのデザインに関与し、その後ホンダHP-Xのプロジェクトに取り組みました。
オッティナによると、HP-Xのデザインはホンダからの特別な制約がなく、ピニンファリーナに全てが委ねられていたため、デザイナーたちは自由に革新的なアイデアを探求できたと言います。
プロジェクトの初期段階では、HP-Xのコンセプトを開発し、それに基づいて市販モデルを作成することが目指されていました。
オッティナは、デザインにおいてシンプルなラインを表現しつつ、強い個性を持たせることを重視しました。
HP-Xのデザインは、塗り分けられたボディカラーによってウェッジシェイプが強調され、サイドラインはリアに回り込み、エアインテークとエンジンクーリングホールを隠す役割を果たしています。
リアにはディフューザー形状の空力デバイスが特徴的で、ピニンファリーナの風洞実験に基づいて何度も修正が加えられました。
また、コクピットにはF104戦闘機のドームのような透明なキャノピーが考案されています。
フロントエンドのデザインはホンダのロゴにインスパイアされたもので、全体として非常に革新的で魅力的なデザインが実現されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5664c36f5478e30e6ab6e59d04d3b14f00da8517