ウクライナ空軍のF-16パイロットが、同機の防空能力や地上攻撃の精密性を語り、旧ソ連機との違いを明らかにしました。
パイロットは、F-16がシャヘド無人機や巡航ミサイルに対して非常に高い命中率を誇り、80%以上のミサイルが目標に達することを強調しました。
F-16は、従来の旧ソ連製機体(MiG-29、Su-27など)と比較して、精密な攻撃が可能であり、地上攻撃においては「メス」のような役割を果たすと説明されています。
一方、旧ソ連機は「ハンマー」のように大雑把な攻撃が適しているとのことです。
ウクライナは2024年からF-16を受領し始め、現在までに10機以上が戦力化されており、最終的にはデンマーク、オランダ、ノルウェー、ベルギーから約100機のF-16を受け取る予定です。
F-16の運用は、ロシア軍の後方施設に対する攻撃にも重点が置かれており、その影響力は依然として大きいとパイロットは述べています。
また、ウクライナ空軍は運用中のF-16の画像を公開しており、機体の塗装は元の保有国のものを残したまま国籍マークを変更したものも見られます。
これにより、ウクライナ空軍のF-16がどのように運用されているかが垣間見えます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c61df1d8b962af05c10ec5a3cc4d435568a51556
ウクライナ空軍のF-16導入に関するコメントは、パイロットや整備兵が直面する難しさを強調していました。
特に、過去の中東戦争のエジプト空軍の例を引き合いに出し、整備の厳格さに苦しむ状況がウクライナでも起こる可能性があると指摘されていました。
また、供与されたF-16には対地攻撃用のセンサーポッドが不足しているため、効果的な対地攻撃が難しいとの意見もありました。
さらに、ウクライナの巡航ミサイルを航空機から発射すれば、モスクワに届く可能性があるとの考察もあり、戦術の変化についての興味深い視点が提供されていました。
ロシアとアメリカの戦術の違いについても言及されており、空爆による面制圧がロシアの基本戦術であることが指摘されました。
最後に、ドローン技術の進展が今後の戦術に影響を与える可能性についての期待も示されており、今後のウクライナ空軍の戦力向上に関する議論が続いていました。