自民党内で石破首相への「石破おろし」は起きず、党内抗争の余裕がない状況。来週の両院議員懇談会が試金石となり、党内の不満が浮き彫りに。来年度予算成立後に交代圧力が強まる可能性も。
要約すると自民党内での石破茂首相に対する「石破おろし」の動きは見られず、党内抗争の余裕がない状況が続いている。
先の衆院選で議席を大幅に減らした自民党は、野党に政権を奪われないことを最優先にし、来週の首相指名選挙で石破首相が再選される公算が大きい。
この中で、党内の不満はくすぶっており、7日の両院議員懇談会が試金石となる。
懇談会には全自民議員が参加でき、石破首相も出席する予定だ。
首相は5日の党役員会で「意見をたまわり、今後の党運営にともに努力していきたい」と述べたが、与党過半数を下回ったことから不満が相次いでいる。
批判的な中堅議員は辞任を求める声を上げているものの、即退陣を求める動きは広がっていない。
予算案の可決に向けて現執行部のもとで野党・国民民主党との協力を得る交渉も始まっており、党内での足の引っ張り合いは避けるべきとの認識が広がっている。
旧安倍派の中堅議員は、まずは経済対策を優先すべきだと語り、年内の補正予算案の成立を目指す姿勢を示している。
また、批判的な議員が多い旧安倍派の萩生田光一元政調会長は、政権の不安定化を懸念している。
世論調査では、石破首相の続投を支持する声が55.3%に達しており、党内の大勢が彼を見限る状況には至っていない。
しかし、来年度予算成立後の来年春には石破おろしの圧力が強まる可能性があり、来夏の参院選前に選挙の「顔」の交代が求められることが予想されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0615157d3be40d74c50356058aa1f591fb60fc30