ヤマハが純レーシングエンジンOX66型を開発し、1985年のF2戦線に参入。ホンダに挑む新たな強敵として注目を集め、優勝のチャンスを広げる存在となった。
星野一義は、当時のBMWエンジンでの戦いに苦しんでいましたが、ヤマハの参入により状況が変わりました。
特に、ホンダのRA26#E系V6エンジンが圧倒的な強さを誇る中、ヤマハは独自の技術を駆使し、5バルブV型6気筒エンジンを開発しました。
このエンジンは、シリンダーバンク挟角75度、吸気3／排気2のバルブ構成を持ち、梅の花びら形の燃焼室を特徴としています。
これにより、吸気の充填効率が向上し、高回転高出力型のホンダV6を凌ぐ性能が期待されました。
1985年シーズンの開幕とともに、ヤマハOX66型エンジンはジェフ・リースに供給され、後に松本恵二も加わる2台体制で戦いました。
優勝は果たせなかったものの、常に表彰台近くに位置し、ホンダ勢にとっては大きな脅威となりました。
この年のF2シリーズでは、ホンダ以外の優勝はBMWのみで、そのドライバーが松本恵二でした。
OX66型エンジンの開発は急速に進み、熱歪などの問題も解決され、翌1986年からは市販エンジンとして一般供給されることになりました。
これにより、BMWユーザーにとっては優勝のチャンスが広がり、ヤマハOX66型はモータースポーツ界に新たな風を吹き込む存在となりました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d3c8a581b9158ded9aadbbd1bc83e8be3d90f535
1985年にヤマハOX66型エンジンが登場したことは、F2戦線において重要な出来事となりました。
この年、欧州ではF3000規定の選手権がスタートし、日本でも5年後に移行が予定される中、ヤマハはF2進出を決断しました。
この決断には当時のHY戦争の影響が色濃く、ヤマハの勇気ある行動に多くの支持が寄せられました。
1986年には、BMWエンジンを使用していたすべてのチームがヤマハエンジンに移行し、競争の構図が大きく変わりました。
HONDAはこの変化に焦りを感じており、1988年からのF3000移行を強力に推進することになりました。
このような歴史的背景から、ヤマハOX66型エンジンはF2の魅力を高める要因となり、ファンからの支持を集めました。
コメントの中には、ヤマハのエンジンがF2をより面白くしたとの意見や、トヨタとの関係についての誤解が解消されたことに触れるものもありました。
また、当時のF2マシンのデザインや音に対する愛着も語られ、F1よりもF2を好む声も多く見受けられました。
全体として、ヤマハOX66型エンジンの登場はF2戦線において重要な転機となり、多くのファンや関係者に強い印象を残したことがうかがえました。
ネットコメントを一部抜粋
ヤマハOX66が熟成されてくるとF2はより面白くなって来ました。
当初はトヨタが関与か？とかトヨタが参戦か？と騒ぐメディアがありました。
F2よかったなぁ 見た目もペタっとしてかっこいいし音も最高だった。
この頃のマシンってカッコいいです。
まもなく開幕するフォーミュラEに新規参戦するYAMAHAには頑張ってほしいです。