イーサリアムネームサービス(ENS)が新たにL2ソリューション「ネームチェーン」を発表。2025年末のローンチを予定し、コスト削減やパフォーマンス向上を目指す。
この発表は、タイのバンコクで開催された「frENSday」イベントにて行われ、ENSラボが手掛けるイーサリアム基盤のアドレスネーミングサービスの進化を示しています。
ENSは、今年6月に発表された「ENSv2」計画の一環として、コア機能をL2ネットワークに移行することを目指しています。
「ネームチェーン」は、ゼロ知識証明(zkp)を活用したEVM(イーサリアムバーチャルマシン)を搭載するL2チェーンであり、2025年末にローンチが予定されています。
この新しいチェーンにより、ENSの利用にかかるガス(手数料)コストの削減やパフォーマンスの向上、さらにマルチチェーン相互運用性の強化が期待されています。
具体的には、ドメイン「.eth」の登録や更新を「ネームチェーン」に移行することで、従来よりも低コストかつ効率的に運用できる見込みです。
また、開発者にとって使いやすい開発環境を提供することも目指しています。
ENSのコア開発者である井上真氏は、ネームチェーンの構築においてポリゴンCDK(Polygon Chain Development Kit)の使用を検討中であり、年内に詳細を発表する意向を示しています。
ローンチに1年かかる理由としては、単なる移植ではなく新しいコントラクトの構築とアーキテクチャの根本的な変更が挙げられています。
ENSは、暗号資産のウォレットアドレスを認識しやすい任意の文字列と紐付けることで、インターネットのDNS(Domain Name System)に類似したサービスを提供しており、ユーザーはDeFiやweb3ゲームで取得した文字列を利用することができます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cf275da64d7d9d4032d423e60aab4fa8382e4c75