日本海軍の航空戦艦「伊勢」と「日向」の改装と運用方法を解説。発艦は可能でも着艦のリスクが高く、効率的な運用には至らなかった。
1942年のミッドウェー海戦で、日本は4隻の正規空母を失い、航空戦力の重要性を再認識することとなりました。
その結果、戦艦「伊勢」と「日向」を航空戦艦に改装する計画が立てられました。
この改装は、全通甲板を持つ完全な空母にするのではなく、急速な戦力化を目指したもので、艦の後部に飛行甲板を設ける形で実施されました。
改装後、艦載機の搭載数は3機から22機に増加し、両艦で合計44機の艦載機を運用可能となりました。
これにより、空母1隻分の打撃力を期待することができました。
しかし、伊勢型航空戦艦は後部にしか飛行甲板がないため、艦載機の発着が難しく、カタパルトを用いて発艦する方法が試みられました。
発艦は可能でも、着艦に関しては他の空母に着艦するという非常にリスクの高い方法が採用され、艦載機の損耗を前提とした運用が余儀なくされました。
このような運用は、貴重な艦上爆撃機を使い捨てにすることにも繋がり、効率的ではありませんでした。
最終的に、「伊勢」と「日向」への艦載機搭載は後回しにされ続け、航空戦艦としての運用は期待されたほどの成果を上げることはありませんでした。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b4476d2fed30427766fa98f9d09ea8cf2b5da6e8
ネットのコメントでは、日本海軍の航空戦艦「伊勢」と「日向」の運用実態について多くの意見が寄せられました。
特に、レイテ沖海戦における彼らの奮闘が称賛され、アメリカ艦載機の攻撃を巧みに回避した様子が語られました。
具体的には、艦長が考案した対空操艦法や噴進砲の活用が効果的だったとされ、熟練の乗組員による巧妙な操艦が評価されました。
しかし、実際には乗組員の熟練度が不足していたとの指摘もあり、航空戦略としての限界が浮き彫りになりました。
特に、パイロットの損耗が大きく、航空機の搭載が困難になっていたことが問題視され、これが日本の航空戦略の脆弱性を示しているとの意見も見受けられました。
さらに、伊勢型が航空戦艦に改装された背景には、日向の主砲塔の損傷があり、急遽改装を余儀なくされたことが語られています。
また、航空戦艦の運用が中途半端であったことや、資材や時間の不足が改装の質に影響を及ぼしたとの見解もありました。
全体として、伊勢と日向の運用は日本海軍の苦境を反映しており、航空戦艦の存在が戦局における困難さを象徴しているとの意見が多く見られました。
ネットコメントを一部抜粋
伊勢、日向がレイテ沖海戦で見事にアメリカ艦載機の攻撃を避け切ったのは噴進砲と、艦長の考え出した対空操艦法にあったようです。
惜しむのはやはり航空戦略としてはもはや機能しなくなっていた事でしょうか。
本当ならば大改装を行い空母にすればよかったのだが、資材、人員、時間、技術の全てに余裕が無かったため、航空戦艦なる中途半端な艦を生み出してしまった。
航空戦艦は対空噴進砲を搭載していたので生き残ったとどこかで読みました。
苦し紛れだけど、浪漫はある。
でも現実は辛い。
そんな感じですね。