ホンダと日産が経営統合に向け基本合意。持株会社設立でホンダが主導権を握り、ブランドは存続する。日産のリストラ進捗が統合の鍵に。
両社は共同株式移転を通じて持株会社を設立し、ホンダが主導権を握る形で統合を進める予定です。
持株会社では、ホンダ、アキュラ、日産、インフィニティのブランドが存続し、役員の過半数をホンダが指名します。
また、社長もホンダ側から選任される見込みです。
ホンダの三部社長は、初期段階ではホンダが主導権を持つものの、会社の成長に応じて最適な人事を行う方針を示しました。
両社は2025年1月末までに経営統合の可能性や、日産が出資する三菱自動車の参加についての方向性を示す予定です。
経営統合の条件として、日産は9000人の人員削減や生産能力の2割削減を行い、2026年までに年間350万台の販売を目指す必要があります。
このため、日産のリストラ進捗によっては経営統合が白紙になる可能性もあります。
最終的な契約は2025年6月に締結され、その後、両社は臨時株主総会を開催し経営統合を承認する見込みです。
また、持株会社は2026年8月に上場予定です。
ホンダはGMとの提携を、日産はルノーとの関係を継続する方針ですが、ルノーと日産の株式の持ち合いについてはシナジーを見据えた協議が必要とされています。
さらに、鴻海精密工業が日産の買収を検討しているとの報道には、日産の内田社長が否定的な見解を示しつつ、友好的な提案があれば真摯に対応する意向を表明しました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a07a5fdd30a41a6f97c54e480632b51725b3879f
ホンダと日産の経営統合に関するコメントは、様々な視点からの意見が寄せられていました。
多くのコメントでは、ホンダ主導の統合を歓迎する声があった一方で、日産の負の遺産や経営体質に対する懸念も示されていました。
特に、日産の過去の経営方針や文化が統合にどのように影響するかが重要なポイントとして挙げられました。
また、自動車業界全体が直面する変革期において、両社がどのように競争力を維持するのかについても議論がありました。
さらに、統合によって得られるシナジーやブランド戦略の見直し、新しい技術へのシフトが求められているとの意見もあり、特にEV(電気自動車)への対応が急務であるとの指摘がありました。
全体として、経営統合が成功するためには、両社の強みを活かしつつ、課題を克服する必要があるとの認識が広がっていました。
ネットコメントを一部抜粋
ホンダ主導の経営統合は歓迎しますが、日産の負の遺産を整理しどこまでリストラできるかが統合成功のポイントでしょう。
これは日本の大企業の歴史ある技術的遺産の喪失に歯止めをかける手段として有効と言える半面、自動車業界が抱える人口減少や若者の自動車購買意欲の減退など不可避な状況もあることは忘れてはいけない。
いっそのこと、HRCとNISMOを統合してレージング部門を新ブランド化して、ワークスF1チームを立ち上げることでNSX、GT–Rを展開するスポーツプレミアムブランドとかあっても面白い。
時価総額から言えばホンダは日産の約2倍。
主導権はホンダなのは当然だろう。
急激な環境の変化に対応が出来ないものは生き残れない。
経営者の判断が良くなかったって事なんでしょうね。