ロシアのジョーク「アネクドート」の文化的背景と理解の難しさを解説した記事です。
アネクドートは、ロシア語のジョークの一種で、ギリシャ語の「アネクドトス」に由来し、帝政時代から存在していました。
特に旧ソ連時代には、政治的な批判を含む内容が多く、言葉を口にするだけで逮捕されることもありました。
アネクドートは、社会主義体制の矛盾や抑圧の中で発展し、庶民の不満を晴らす手段として機能してきました。
このような背景から、アネクドートはロシア文化の深層を理解するための一つの鍵とも言えます。
筆者は、コロナ禍にアゼルバイジャン人の友人と同居した際に、アネクドートを学ぶ機会を得ました。
最初は理解できなかったものの、徐々に面白さを感じ、自作のアネクドートを披露するまでに至ります。
アネクドートは、政治、経済、宗教、日常生活など多岐にわたるテーマを扱い、特に最近では新型コロナやウクライナに関するものが増えています。
筆者は、アネクドートの基本的な構造を紹介し、理解を深めるための前提となる情報を示すことで、ロシア人がなぜ即座に笑えるのかを解説しています。
特に、文化や歴史的背景を知らない外国人には理解が難しいことが多く、アネクドートは「文化の総合格闘技」とも言える存在です。
最後に、具体的なアネクドートの例を挙げて、その理解の難しさを強調しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5f442fd7af3416c9ebb97651a2c4a533c8e5d670
コメントの内容では、ロシアのジョーク「アネクドート」とその理解の難しさについて様々な意見が寄せられました。
多くの人が、自虐的なジョークはその文化や歴史的背景を知っている人にしか理解できないと指摘しました。
特に、イスラエル人が日本人に対して広島や長崎に関するジョークを求められることに不快感を覚える一方で、日本人がイスラエル人にホロコーストについて尋ねる場合は冷静に受け止められるのではないかという意見もありました。
自虐ネタは、苦しみを経験した側から生まれるものであるため、悲しみの中にユーモアを見出すことができると考えられていました。
また、各国のジョークには文化的な前提が必要であり、理解できないのは当然という意見も多く見られました。
特に、ドイツやフランスのジョークが他国の人には理解されにくいという例が挙げられました。
さらに、ロシアのジョークには歴史的な背景が色濃く反映されているため、単なる笑いとして受け止めることが難しいという声もありました。
全体を通じて、ジョークは文化や歴史を共有する中で初めて理解されるものであり、そうした背景を理解することが重要であるという意見が共通していました。
ネットコメントを一部抜粋
自虐ネタは、虐げられた側から持ち出すから、悲しみの中にもユーモアと言う価値を産み出すと思うよ。
ジョークは下地となる歴史、文化を共有していなければ、伝わりにくいものでしょうね。
環境や背景が分からないと理解できないだろう。
ただ、そう言った文化がある、というのはとても学びになりました。
相手のベースとなる世界観を知る必要があるという持論を聞いた。
日本で原爆投下に関することだけではなく核武装についても気がねなく話せないのは偏向メディアによる一種の言論封殺があると思う。