ルーブル安の背景とロシア中銀の課題

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ロシアの経常収支は黒字だが、ルーブルは急落中。中銀のバランスシートの外貨依存が影響し、ルーブルの信用力に懸念が広がっている。

要約するとロシアの経常収支は黒字であるにもかかわらず、ルーブル相場は急激に下落している。

2024年の初めにはルーブル高が進んだものの、10月から12月にかけて急速にルーブル安が進行し、12月の平均相場は1米ドル=102ルーブルに達した。

この間、ロシア中銀は金利を引き上げ続けたが、相場はウクライナ侵攻直後の水準に戻ってしまった。

ルーブル安の一因として、米財務省外国資産管理局(OFAC)による追加制裁が挙げられる。

OFACはロシアの主要な金融機関や証券会社を制裁対象に加えたが、これだけではルーブル安の全てを説明することはできない。

さらに、ロシア中銀のバランスシートを分析すると、外貨建て資産が全体の83%を占めていることが明らかになり、これがルーブルの信用力に大きな影響を与えている。

主要国の中央銀行は国債を基に通貨を発行する体制を取っているが、ロシアは「外貨本位制」とも言える状況にあり、通貨ルーブルの信用力は外貨準備に依存している。

この構造的な要因がルーブルの不安定さを助長していると考えられる。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/82c169611278dbc294dddcb302aa270772090c24

ネットのコメント

ネットのコメントでは、ルーブル安の背景にあるロシアの経済政策や国際情勢に関する意見が多く見受けられました。

特に、ロシアが高金利政策を維持しているにもかかわらず、ルーブルが下落していることに対して懸念が示されました。

あるコメントでは、ロシアの財政が健全である一方で、ハイパーインフレのリスクがあると指摘され、経済の行く末を心配する声がありました。

また、ルーブルと中国元をドルに切り替える必要があるとの意見もあり、国際的な貿易決済におけるドルの重要性が強調されていました。

さらに、ロシアのインフレ率や経済の自給自足の進展についても質問が寄せられ、ルーブルが安くなっても実害がないとの見解もありました。

日本の経済状況と比較するコメントも多く、日本円の信用が低下しているとの意見があり、投資先の多様化が進んでいることが伺えました。

全体的に、ルーブル安がロシア経済に与える影響や国際情勢の変化に対する懸念が多く表現されていました。

ネットコメントを一部抜粋

  • 当社の知人の会社は、「決済は一切米ドルでは行わない、ルーブルのみ」どの国と貿易をしてもだ。

  • ロシアは20%で金集めて5%の利益って。

  • ルーブルと中国元を切り下げて貿易決済をドルのみにする必要が不可欠ですね!
  • 日本円1ドル=155円…日本円の方がルーブルより価値が低く安いのがお判り頂けるだろうか?
  • 戦場に莫大な戦費と犠牲を投じ続ければ必ず国は傾くと言う当たり前の事が起きているだけですけどね。

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