高橋洋がJホラーの現状と未来について語るインタビューが行われ、YouTube発のコンテンツやネットのベストセラーが新たなホラーブームを生み出していると指摘。高橋は、日常の延長に異界が存在する感覚がJホラーの本質だと強調し、若手クリエイターへの期待を寄せている。
高橋は、1998年の『リング』や2003年の『呪怨 劇場版』などの大ヒット作を通じて、Jホラーの地位を確立した。
四半世紀が経過した現在、国内では再びホラーブームが起きているとされ、その特徴はYouTubeを起点としたコンテンツやネット発のベストセラーに見られる新たなメディアからのヒット作が増えていることだ。
高橋は、これらの作品における“Jホラー”的な恐怖表現にも注目しており、特にフェイクドキュメンタリーや心霊探査の要素が取り入れられた作品に対して新たな感覚を感じている。
彼は、Jホラーの本質は日常の延長線上に異界が存在するという感覚にあると説明し、この感覚が観客に共感を呼んでいると指摘する。
また、彼は近藤亮太監督の『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』を高く評価し、特に空間の変容を描いたシーンに強い印象を受けたと語る。
高橋は、ホラー作品においては“得体の知れない何か”の存在を強調し過ぎないことが重要で、観客がその恐怖を感じ取れるようなバランスを保つことが求められると述べている。
彼は、若手クリエイターたちが作り出すディテールにこだわった作品に共感を覚えつつも、視覚的に衝撃を与える作品の必要性を訴え、今後のホラーシーンの発展に期待を寄せている。
高橋の言葉からは、ホラーの未来に対する希望と新たなムーブメントの可能性が感じられ、観客は今後の展開に注目する必要があるだろう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/369d4bc67d9c6651106807bc3a8b0cd11df3af22