バイクのドラムブレーキは、1969年にホンダがディスクブレーキを採用するまで主流でしたが、メンテナンスの難しさや性能の向上により、今後消えていく可能性があります。
ドラムブレーキは、ホイールのハブ内部に配置された円筒状のドラムに摩擦材を貼ったブレーキシューを押し付けることで制動力を生み出す機構です。
この機構は、ブレーキレバーを握ることで金属製のワイヤーケーブルがブレーキアームを引っ張り、カムが回転してブレーキシューが開くという仕組みになっています。
ただし、ドラムブレーキは機械式のため、メンテナンスが難しく、摩耗したブレーキシューの交換にはホイールを取り外す必要があり、さらに調整が必要です。
近年の油圧式ディスクブレーキは、制動力やコントロール性においてドラムブレーキを大きく上回るため、バイクの中~大型モデルではディスクブレーキが主流となっています。
しかし、1960年代から70年代にかけては、ドラムブレーキとディスクブレーキの制動力にはそれほど大きな差はなく、ドラムブレーキは軽量で低コストという利点もありました。
とはいえ、ドラムブレーキは熱がこもりやすく、過酷な状況下では「熱ダレ」が発生しやすいことや、雨天時に性能が落ちる問題も抱えていました。
これらの理由から、ドラムブレーキは次第にその役割を失いつつあり、バイクのブレーキ技術の進化に伴い、今後消えていく運命にあるのかもしれません。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/bb7ab9a4d3bfba7a9ce2aa362fbca48668d612d7
コメントでは、ドラムブレーキとディスクブレーキの特性についての意見が多く寄せられていました。
特に、ドラムブレーキは制動力が高いものの、コントロールが難しいという意見がありました。
例えば、ドラムブレーキは初動で効きが良いものの、連続使用時には効かなくなることがあり、特に高速度からの制動では危険を伴うと指摘されていました。
一方で、ディスクブレーキの方がコントロール性に優れているため、バイクのブレーキ技術の進化に伴い、ディスクブレーキが主流になっているという意見が多く見受けられました。
また、過去の体験を振り返るコメントもあり、初期のディスクブレーキは雨天時に効きが甘く、不安を感じたという声もありました。
さらに、ブレーキのメンテナンス面でも、ドラムブレーキは手間がかかるとの意見がありましたが、信頼性や整備性に関しては一定の評価がされていました。
全体的に、ドラムブレーキは特定の条件下では優れた性能を発揮するものの、バイクにおいてはディスクブレーキの方が安全性や操作性で勝るとする意見が多く、技術の進化に感謝する声が聞かれました。
ネットコメントを一部抜粋
スーパーカブまでフロントはディスクブレーキですからね。
私が二輪免許取得時の1970年頃はまだドラムブレーキ全盛期でした。
サーボ効果のあるドラムブレーキは単純な制動力で言えばディスクブレーキより強力だけど。
ホイールデザインも多様化しているから汎用性の高いディスクブレーキになるのは必然だよね。
昔と今では、ブレーキの使い方が全然違う。