新春浅草歌舞伎が新メンバーでスタート。市川染五郎や白鸚の圧倒的存在感が光る一方、新橋演舞場の忠臣蔵は期待外れの結果に。
要約すると新春浅草歌舞伎が新メンバーで華やかにスタートし、中でも注目されたのが市川染五郎だ。
彼は『絵本太功記／尼ヶ崎閑居の場』で橋之助とダブルキャストで武智光秀を演じ、その存在感は若さを感じさせないほどの大きさと暗さを醸し出している。
白鸚も『勧進帳』の弁慶役を期待されており、彼の圧倒的な存在感が舞台を引き立てている。
また、若手の中村鷹之資はスポーツのように軽快でコミカルな舞を披露し、観客を楽しませた。
歌舞伎座では、坂東巳之助や中村米吉などの古典的な役者も活躍し、ストレートに響く人間らしい演技が印象的だった。
特に尾上右近の演技は、ユーモアを交えつつ主役としての存在感を放ち、観客を魅了している。
松本幸四郎と尾上松緑も全力投球で、特に幸四郎の安倍晴明と松本白鸚の蘆屋道満の対決は見どころの一つだ。
新橋演舞場では市川團十郎が「忠臣蔵」の役を演じているが、その企画は期待に応えられなかった。
原作の重要な部分が省略されてしまい、観客は物足りなさを感じたようだ。
役者たちは健闘しているものの、忠臣蔵の本筋をしっかりと見たかったという声が上がっている。
全体として、新春浅草歌舞伎は新しい風を吹き込みつつも、原作の重みを再認識させる作品となっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8f736fcef4529654ca13fbaec4809ddfd1806600