ホンダと日産の経営統合交渉が決裂し、両社はそれぞれの生存戦略を模索する必要に迫られています。急速に変化するEV市場での競争が影響したとされ、経営統合の期待は水の泡となりました。
両社は「世界3位の巨大自動車企業の誕生」を目指していましたが、2023年12月に始まった正式な協議からわずか50日後にこの決定に至りました。
ホンダの三部敏宏社長は記者会見で、経営統合協議が合意に至らなかったことを明らかにし、基本合意書を解約することを発表しました。
両社は、2026年の夏前に新たな持株会社を設立し、両社が完全子会社になる案を議論していましたが、急速に変化する電気自動車（EV）市場において、意思決定や施策実行のスピードを優先するため、経営統合を見送ることが適切だと判断したと説明しています。
日産は経営難に直面しており、ホンダが求めた構造調整に対して消極的な態度を示したことが協議打ち切りの一因とされています。
ホンダは日産に対し、工場閉鎖を含む大胆な構造調整を要求しましたが、日産は明確な答えを出さず、協議は行き詰まりました。
最終的に、ホンダが提案した子会社編入案に対し、日産が反発したことで協議は終了しました。
これにより、台湾のフォックスコン親会社である鴻海精密工業の動きが注目されており、日産の経営参加を狙う可能性があるとされています。
ホンダも中国市場での販売減少などの課題を抱えており、経営統合の失敗は両社にとって大きな打撃となるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4b57205509072aad57d83e1d4170943ed1b90eee
ホンダと日産の経営統合交渉が決裂したことに対し、ネット上ではさまざまな意見が寄せられました。
多くのコメントでは、両社の関係が亀裂を生じたことが指摘され、今後のビジネスパートナーとしての可能性が消えたとの見方が広がっていました。
特に、EV分野での協業が難しくなるとの懸念が強調されていました。
また、役員の立場についても言及され、彼らが短期的な利益を追求するために冒険を避ける傾向があるとする意見もありました。
さらに、ホンダの子会社化破談に対する社員の反応も分かれており、ホンダの社員は歓迎する一方で、日産の若手社員は将来への不安を抱えているとのコメントがありました。
全体として、経営統合の失敗が両社に与える影響についての懸念が多く見られました。
ネットコメントを一部抜粋
今回は白紙というだけじゃなくて
間違いなく両社に亀裂、溝が出来ましたね
ホンダによる日産の子会社化破談でホンダ社員は役員はじめ全員が大歓迎。
日産社員は二分、高年社員はプライド志向で歓迎しているが若手社員は将来不安で落胆。
一番プライドがあるのは経産の役人連中だからな。