参議院予算委員会で、消防飛行艇の導入について高橋議員が提案。火災頻発に対応するため、空中消火力を強化する必要性が議論され、石破総理も選択肢を検討する意向を示しました。
彼は、気候変動による山林火災の頻発を受け、国民生活を守るためには空中消火能力の強化が急務であると訴えました。
日本では主にヘリコプターが消火活動に使用されていますが、地上からの消火には限界があるため、海外で主流となっている消防飛行艇の導入が必要だと強調しました。
高橋議員は、救難飛行艇「US-2」を改造した消防飛行艇の可能性についても言及し、基本的な技術開発はすでに完了していると述べました。
実機の確保が残る中、予算委員会では「US-2」を消防飛行艇に改造する場合、1機当たり280億円、維持費は年間10億円が必要であると報告されました。
しかし、高橋議員は火災による損失や自然環境、地域の風景を金銭的に評価することはできないとし、消防飛行艇の整備を急ぐべきだと訴えました。
この提案に対し、石破総理は「US-2」の維持費が高額であることを指摘し、別の選択肢として大型輸送機「C-130」の利用も検討する必要があると述べました。
高橋議員は、消防飛行艇の散水能力がヘリコプターの3倍であり、国際防災協力にも寄与できる点を強調しました。
議論は白熱し、消防飛行艇の導入の是非が焦点となりました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2966d9cba84f345c57b92b6192df0feba7ee1d6f
消防飛行艇の導入に関するコメントは多岐にわたりましたが、共通して技術の重要性や多様な用途に対する期待が見られました。
特に、US-2のような高性能な飛行艇は、消防だけでなく、海洋観測や気象観測にも活用できるとの意見がありました。
しかし、実際の導入については、過去の災害時における消火活動の経験から、消防飛行艇の必要性やコスト、運用の効率性について懸念が示されていました。
例えば、阪神淡路大震災の際には、消火ヘリの運用が難しかった背景があり、これが現在の議論にも影響を与えているようです。
また、消防飛行艇の導入には高額な維持費が伴うため、財源の確保が課題とされ、特に地方の消防本部では予算的に厳しい状況が指摘されました。
さらに、消火活動の効率性を考えると、ヘリコプターの方が小規模な火災には適しているとの意見もありました。
加えて、消防飛行艇が必要な大規模火災が頻繁に発生するわけではないため、投資対効果についても冷静な議論が求められていました。
全体として、消防飛行艇の導入は賛否が分かれ、慎重な検討が必要との声が多く上がっていました。
ネットコメントを一部抜粋
US-2は世界に誇る飛行艇の技術が詰め込まれていて、この技術を埋もれさせるのはなんとも惜しい。
個人的には、消防用飛空艇として、あるいは迅速な海洋観測や気象観測などの多目的使用の飛空艇として整備してほしい。
元はUS-2の海外輸出見込んでの消防飛行艇計画だったが、導入の声が上がってこなかった。
消防飛行艇が必要な火災が、それ程多いわけじゃない。
過去に総務省消防庁などで検討しましたが、ヘリであれば比較的小さなダムなどでも補水できるので放水量が多い。