北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は、米国との同盟が強固であることを強調し、外相会合でのルビオ国務長官との結束を確認する予定です。国防費増額やウクライナへの支援についても議論されます。
トランプ米大統領がNATOに対して懐疑的な発言を繰り返す中、ルッテ氏は「米国との同盟は存在し続ける」と述べ、NATOの結束が揺らがないことを示しました。
NATOは3月3日と4日に外相会合を開催し、初参加のルビオ米国務長官とともに、集団防衛体制への米国の関与を再確認する予定です。
ルッテ氏は、トランプ氏のデンマーク自治領グリーンランドの併合要求などの「粗野な発言」を認識しているとしつつ、米国がNATOおよび加盟国の集団的自衛権に関与することを明言していると強調しました。
この外相会合は、6月にオランダのハーグで行われる首脳会議に向けた準備会合として位置づけられています。
首脳会議では、加盟国の国防費増額や、ロシアによるウクライナ侵略に対する軍事支援、和平の行方について議論される予定です。
トランプ氏は、米国の戦略的関心をインド太平洋地域に集中させるため、欧州防衛への関与を減らしたい意向を示しており、欧州の加盟国に対して国防費を国内総生産(GDP)比5%に引き上げるよう主張しています。
ルッテ氏は、欧州とカナダが国防費の支出を増やすことが期待されていることを明言し、加盟国の目標をGDP比3%超に引き上げる方向で調整を進めていると述べました。
また、ルッテ氏は、加盟国が今年1~3月に合計200億ユーロ(約3兆2000億円)以上のウクライナへの軍事支援を表明したことを指摘し、NATOとしてウクライナを引き続き支援する立場を明確にしました。
会合には日本から岩屋毅外相が参加し、日韓、オーストラリア、ニュージーランドを加えたインド太平洋地域の安全保障について話し合うパートナー国会合が3日に行われる予定です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/857c210d05be4725c237dc17bbe1063e4143fe36
コメントでは、NATOの将来に対する懸念が多く寄せられていました。
特に、アメリカがNATOから離脱する可能性についての意見があり、アメリカ中心の世界秩序が崩れることに対する不安が表明されていました。
具体的には、アメリカが抜けた場合、他の国々が自立を強め、NATOの存在意義が問われる時代が来るのではないかという指摘がありました。
また、欧州や日本の経済的な苦境に対する批判もあり、税金の無駄遣いに対する懸念が示されました。
さらに、ウクライナ戦争に関するコメントも多く見られ、特に「クルスクの冒険」と呼ばれる軍事作戦が歴史的に悲惨なものとして評価され、軍事アナリストからの厳しい批評がありました。
デビッド・ペトレイアス将軍やエドワード・ルトワック氏の意見が引用され、ウクライナ軍の戦略的な失敗や兵站の問題が強調されていました。
全体として、NATOの将来、アメリカの役割、そしてウクライナ戦争に関する深刻な議論が展開されていたことが印象的でした。