日産「サクラ」は、販売台数が前年比32.5%減少したが、購入者の評価は高く、軽BEV市場の成長鈍化が影響していると考えられています。
発売直後の受注は好調で、2023年度の国内BEV販売台数No.1を獲得するなど、順調に実績を積み上げてきました。
しかし、2025年2月の販売台数は1760台と、前年同月比で32.5%の減少を記録しました。
この減少の背景には、すでに必要な層に「サクラ」が行き渡ったことが大きな要因として挙げられています。
軽BEVは主に日常の移動手段として利用されるため、ガソリン車の軽自動車のように広範囲の消費者をターゲットにしているわけではありません。
そのため、むしろこれまでの販売が「売れすぎていた」とも言える状況です。
また、BEV市場自体が発展途上であり、特に軽BEVの市場規模は限られています。
近年ではBEV推進の波がやや落ち着いてきており、その中で販売台数が減少するのも自然な流れとされています。
日産の経営問題が影響している可能性もあるものの、他モデルの販売が好調であることから、経営問題が直接的な要因とは言い切れない状況です。
むしろ、BEV市場の成長スピードの鈍化が大きな要因と考えられます。
一方、購入者の評価は非常に高く、モーター駆動による力強い発進加速や静粛性、街乗りでの快適さが好評です。
航続距離もWLTCモードで180kmと、軽自動車としては十分な水準であり、価格も補助金適用後は一般的な軽自動車の上級グレードと同程度であるため、購入のハードルは低いと見られています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/776d4366308708262a24fab2fbfe62d2b884b430
日産サクラに関するコメントでは、主に航続距離や耐久性、充電インフラの整備について意見が交わされていました。
多くのユーザーが、サクラの航続距離がカタログ値よりも実際の走行距離が短いと感じており、特に寒冷地での使用においては実用的な距離が100km程度に制限されることが問題視されていました。
また、長期間にわたって使用する際の耐久性やバッテリー交換のコストについても懸念が示されていました。
さらに、充電インフラが未整備な地域では、日産サクラがセカンドカーとしての需要がある一方で、都市部ではそのニーズが薄いとの意見が多く見受けられました。
特に、マンション住まいの人々は充電設備の問題から購入をためらう傾向があり、郊外に住む人々にとっては利便性が高いと考えられていました。
全体として、日産サクラはニッチな市場に位置しており、特定の条件下での利用が求められているという意見が多かったです。
今後の評価については、実際に使用した人々からのフィードバックが重要であり、中古市場への流れや充電インフラの整備がカギとなるとの見解もありました。
ネットコメントを一部抜粋
航続距離の少なさは最初から分かっているのだから、大きな問題ではない。
サクラやリーフを車として使わず、家庭用蓄電池とみるとそこそこいい性能では?
セカンドカーで通勤用には悪くないがバッテリーヒーターを積んでないのがなかなかに悩ましい。
日産のディーラーを見ると外向きの一番目立つ所にいつもサクラが飾ってある。
ガソリンスタンドが廃業していっている過疎地にどれだけ浸透できるかによっては、代替え需要まで生産を維持できないかも。