メルケル前首相が欧米協力の重要性を訴え、ロシアと中国の脅威に対抗する必要性を強調しました。トランプ氏の影響についても懸念を示しています。
要約するとドイツのメルケル前首相は、回顧録の出版に伴う対談イベントで、ロシアと中国の脅威に対抗するために、欧州と米国の協力の重要性を強調しました。
彼女は、トランプ前米大統領の再登場が国際情勢を複雑にしているとしつつ、北大西洋条約機構（NATO）の抑止力を強化するためには米国との連携が不可欠だと語りました。
特にロシアのウクライナ侵攻を受けて、トランプ氏が交渉による早期の戦闘終結を目指していることに対して、メルケル氏は「ウクライナを支える欧州諸国は何を受け入れられるかを考えるべきだ」と述べ、慎重な立場を取るよう呼びかけました。
メルケル氏は、在任中にプーチン大統領との会談を重ねた経験を踏まえ、ウクライナ侵攻を「劇的な判断ミス」と非難し、プーチン氏が自身の力を過大評価していたと指摘しました。
また、彼女は自らの対ロシア政策についても振り返り、エネルギー政策においてロシア産天然ガスへの依存が批判されたことを認めつつ、「政治的にも経済的にもロシアとの関係を絶たなかったのは間違いではなかった」と述べ、当時の選択が必ずしも誤りでなかったことを強調しました。
メルケル氏の発言は、今後の国際情勢における欧米の協力の重要性を再確認させるものであり、特にトランプ氏の動向が今後の外交政策に与える影響についても懸念が示されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ea5007b6ab543ad2a22571f8d803e112155003c2