スズキが2025年度中にダイハツ・トヨタと共同開発した新型軽商用バンのBEVを発売予定。電動化の取り組みが進む中、各社のモデル展開にも期待が高まる。
この新型車は、トヨタとダイハツと共同開発したもので、特にバッテリー電気自動車(BEV)としての位置付けが強調されています。
スズキは2025年2月20日に発表した中期経営計画「By Your Side」において、軽商用バンを含むBEVモデルを導入する意向を示しました。
この新型軽商用バンは、ダイハツの軽バン「ハイゼットカーゴ」をベースにしており、外観には充電口が設けられるなど、電動化に向けた工夫が見られます。
また、スズキ版は「eエブリイ コンセプト」という名称で紹介され、各社のブースで実車も公開されました。
もともと2023年度中に発売される予定でしたが、ダイハツの認証不正問題により発売が延期され、現在は2025年度中の導入が再発表されています。
さらに、スズキは2024年11月にイタリアで公開された初の量販BEV「e VITARA」の国内導入も予定しており、2030年度までに国内市場に6モデルのBEVを展開する計画を立てています。
これにより、スズキの電動化戦略はますます進化し、商用分野での脱炭素化に貢献することが期待されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6af95d369de2ac419d3e6c5e7923d35ddc22c9ca
スズキ、ダイハツ、トヨタが共同開発した新型軽バンに関するコメントでは、共同開発のメリットが強調されていました。
多くのユーザーが商用車に求めるのは、耐久性や修理のしやすさであり、共通のシャーシを使用することで、部品の調達が容易になり、経費削減にもつながるとの意見がありました。
また、商用バンはOEM版でも問題なく購入されるため、メーカーにとっても開発コストを抑える手段として有効であると評価されていました。
一方で、共同開発が進むことでメーカーの個性が失われることに対する懸念も多く、特に軽自動車市場での競争が減少することが心配されていました。
さらに、リコールなどの事態が発生した場合の影響や、将来的にOEMが広がることによる軽自動車の発展性の損失についても指摘されていました。
全体的には、コスト削減や効率化が進む中で、ユーザーのニーズに応える必要があると同時に、メーカーとしての独自性や競争力を維持することの重要性が議論されていました。