日産とホンダの経営統合が破談。日産は「今、売れる車がない」状況に直面し、デジタル化の脅威に対応できていない。将来のEVシフトに備えるためには、まず既存ビジネスの立て直しが急務だ。
この決定は、日産がホンダの子会社化提案に反発したためであり、専門家はこの破談を「もったいない」と評価している。
ホンダの時価総額は日産の5倍であり、対等な関係を求める日産の姿勢には無理があったと指摘されている。
自動車業界はデジタル化の脅威に直面しており、この状況は20年前の日本のエレクトロニクス産業の後退に似ている。
両社は中国と北米市場で強みを持っていたが、中国では中国製EVの台頭により苦戦しており、北米ではホンダがトヨタと共にハイブリッド車(HEV)の売上を伸ばしている一方、日産は競争力のあるHEVを持たずに苦境に立たされている。
日産の「e-Power」は高速走行時の燃費が良くないため、北米市場には適しておらず、実際に投入されていない。
このような状況で、日産は「今、売れる車がない」との課題に直面している。
自動車各社はEVシフトやソフトウエア・ディファインド・ビークル(SDV)への対応のために巨額の投資が必要であり、規模の拡大が求められているが、日産はまず現在の市場での販売車両を確保する必要がある。
カルロス・ゴーンの経営スタイル以降、効率性を過度に重視し、EV以外への投資を怠った結果、日産は足元のビジネスを立て直さなければならない状況にある。
ホンダとの統合が進んでいれば、ホンダのHEV技術を活用し、北米や東南アジア市場に売れる車を投入する機会があったと考えられ、今回の破談は非常にもったいない結果である。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/94197a43c0c1b95f7532d009ea46aba207afeee0
日産自動車の経営危機とホンダとの統合破談に関するコメントは多岐にわたり、経営陣の責任や企業文化の問題が強調されていました。
多くのコメントでは、日産の経営陣が危機感を持たず、過去の成功に甘んじていることが指摘されていました。
特に、売れる車を作るという基本的な姿勢が欠けていることが、業績悪化の一因とされていました。
また、ホンダからの子会社化提案を拒否したことが、日産のプライドや虚栄心によるものであるとの意見もありました。
日産は800億円もの赤字を出し、自力での経営回復が難しい状況にあると考えられていました。
今後はホンダとの再協議が最良の選択肢ではないかとの意見もありました。
さらに、他社の成功事例から学ぶ姿勢が欠如していることが、日産の低迷を招いているとの指摘もありました。
新社長の選任が重要であり、現場の声を重視する経営が求められているとの意見もありました。
日産の車種に対する魅力が薄れていることや、他社に比べて競争力が劣っていることも強調され、今後の戦略が注目されていました。
ネットコメントを一部抜粋
またホンダと協議を再開した、って噂もありますので日産が迷走してるのは確かですね。
日産の経営陣は危機感も当事者意識もないから、「売れる車を作れ」と指示するだけで仕事をしている気になってしまうのだろう。
日産の経営低迷は、これまでの日産経営陣の怠惰な経営戦略の失策が一因ではないかと思います。
他社の売れている車から学ぼうとする姿勢が感じられないのが最大の原因。
日産の車で欲しいと思えるのって、GT-R、Zとか。