ベトナムの富豪が赤字のEVメーカーVinFastに20億ドルの追加投資を決定。短期的な財務負担を軽減し、EV市場のリーダーを目指す。
ブオン氏が率いるビングループは、VinFastに対し最大35兆ドン(約2170億円)の融資を提供し、これまでの融資の約80兆ドン(約4880億円)を優先株に転換することを約束しています。
この追加資金は、VinFastの短期的な財務負担を軽減することを目的としており、同社は今後も大規模な投資を続ける方針を示しています。
VinFastは2017年に設立され、現在までに利益を上げていないものの、北米や欧州市場への進出を果たし、中東やインドネシア、インド、フィリピンといった新たな市場にも参入しています。
2023年第2四半期には前年同期比で純損失が拡大し、5億2580万ドルから7億7200万ドルに達しましたが、ビングループはVinFastをベトナムのEV市場のリーダーに育て、世界的な電動モビリティの推進に貢献することを目指しています。
ファム氏は、1993年にウクライナでインスタントラーメンの製造を始め、2000年にベトナムに帰国後、食品会社をネスレに売却し、その資金を基にビングループを拡大させてきました。
現在、ビングループは不動産、教育、自動車産業、農業、ヘルスケアなど多岐にわたる事業を展開しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ee291eeee506f036b17a9819409bfb264e1f087a
コメントの中では、VinFastが直面している課題や投資の意義についてさまざまな意見が寄せられました。
多くの人が、VinFastが現在売上の倍以上の損失を抱えていることに懸念を示し、特にその売上の大部分がグループ内のタクシー会社向けである点が指摘されていました。
また、ベトナムの富豪が投資を行う背景には、不動産コングロマリットのビングループとVinFastの株があるものの、EV事業に関するノウハウが不足しているとの意見もありました。
さらに、短期的な赤字については、過去の成功事例を引き合いに出し、必ずしも問題ではないとの意見も見られました。
特に、Amazonの創業初期の赤字を例に挙げ、計画通りにビジネスが進行しているかが重要であると指摘されていました。
一方で、国内でのEVバスやタクシーの普及状況や、ベトナム政府の後押しについても言及されており、他国への進出が難しいのではないかとの懸念も表明されていました。
また、競争が激化する中で、テスラのような成功を収める企業が現れるかどうかに疑問を持つ声もありました。
さらに、VinFastの車が街中で見かけるものの、韓国車や日本車に押されている傾向があるとの意見や、電気代の上昇が影響を及ぼす可能性についても触れられていました。
最後に、富豪の投資の意義や市場調査の重要性についての疑問が投げかけられ、今後の展望に対する不安が見受けられました。